『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹役で知られたR・リー・アーメイが死去した。74歳だった。ゴールデングローブ賞にもノミネートされたことのあるアーメイが15日(日)、肺炎による合併症でこの世を去ったことをマネージャーであるビル・ロジンがツイッターで伝えた。
スタンリー・キューブリック監督による1987年公開の同作で新兵たちを鍛えるハートマン軍曹を演じたアーメイは、実際に11年間海兵隊に所属し、ベトナム戦争にも派兵された経験を持ち、この役柄でゴールデングローブ賞の助演男優賞にもノミネートされていた。
ロジンがフェイスブックへの投稿でこう綴っている。「軍人の男性女性らを代表して、この男性が私心なくしてやり遂げた偉業の数々を図ることは誠に困難です」「そして彼が映画で見せた象徴的な素晴らしいキャラクターの数々は今後も生き続けることでしょう」
2002年には米海兵隊の下士官へ名誉昇格を受けたアーメイに対し、アメリカ軍の公式ツイッターにも「安らかにお眠りください。あなたの母国に対する軍務と兵士へのサポートに感謝しています」と追悼メッセージが寄せられている。
『フルメタル・ジャケット』のほか、『デッドマン・ウォーキング』『セブン』『プリフォンテーン』などの映画への出演で知られるアーメイは、『ザ・シンプソンズ』や『トイ・ストーリー』『ファミリー・ガイ』などのアニメ作品で声優も務めていた。