マーベルが『ブラックパンサー』出演者の英語のアクセントをブリティッシュアクセントにしようとしていたそうだ。主演のチャドウィック・ボーズマンが明かしている。
当初マーベルはアフリカンアクセントの英語を全編に渡って使うことをためらっていたそうだ。しかしチャドウィックは信憑性こそが大事だとして、マーベルの上層部らと真っ向から対抗したという。
ハリウッド・リポーターが送るポッドキャスト『アワード・チャッター』にてチャドウィックはこう語った。「(マーベル側はアフリカンアクセントの英語使用に関して)観客には重荷だと考えていたんだ。俺は全くもって反対だったよ」「もし俺が故郷に帰ってブリティッシュアクセントで話したらどうなるだろう?我慢できなかったんだ。似たような状況は以前にも経験していて、またかって感じだった。彼らにとっては単なる意見で大したことではないのかもしれない。けれどこれは大事な要素だ。観客の快適さのために、この要素を無くすなんて。大きな事柄だったんだ。だからやり通したよ」
そのおかげもあってか、同作はマーベル作品史上最も成功した作品の一つとなった。
チャドウィックは以前、「ロサンゼルスの後、韓国、ロンドンとプレミア上映を終えて、世界の反応を実感し始めたよ」「たくさんの黒人たちがこの映画を楽しんだ。けれど世界中の反応を見て、『これは大事だ』って思ったんだ」「製作側はいつだって黒人を主役に持ってくると世界の市場で売れないなんて言う」「だからこの映画は俺にとって大事なことだった。世界中あらゆる場所においてもね。これから製作会社の考えだって実際変わる可能性があるよ」と話していた。