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もう迷わない!“other”と“another”のスッキリ使い分け術

英語で「ほかの〜」を表すときに使う、“other”“another” は似ている表現のため、混乱しやすいポイントです。どちらも「別の」「ほかの」というニュアンスを持っていますが、実は使い方や意味に大きな違いがあります。

今回は、それぞれの基本的な意味と用法に焦点を当てながら、両者の違いを整理していきましょう。

1. 「other」の意味

  

“other” は基本的に「ほかの〜」「別の〜」という意味で使われます。

💠形容詞的用法のother(名詞の前に置く)

  • 「ほかの」「別の」「違う」という意味で、複数でも単数でも使えます。
  • 「今話しているものとは違う」ことに焦点があります。

例文:

・Is there any other way to solve this problem?
(この問題を解く他の方法はありますか?)

・Some students love math, but other students prefer history.
(数学が好きな生徒もいますが、ほかの生徒は歴史を好みます。)

  

💠代名詞的用法のother(名詞の代わり)

  • 名詞を繰り返さずに、「ほかのもの・人」という意味で使います。
  • 話の流れから、別のものを指していることがわかるときに使います。

例文:

・Some books are easy, but others are difficult.
(簡単な本もありますが、ほかの本は難しいです。)

・One brother is a doctor, and the other is a teacher.
(兄弟の一人は医者で、もう一人は先生です。)

   

2. 「another」の意味

  

“another” の基本的な意味は「もう一つの」「別の一つ」です。

💠 形容詞的用法のanother(名詞の前に置く)

  • 特定していないものや人の中から「さらにもう一つ」「新たに別の一つ」を指します。

例文:

・Can I have another cookie?
(もう一枚クッキーをもらえますか?)

・She moved to another city.
(彼女は別の街に引っ越しました。)

  

💠代名詞的用法のanother(名詞の代わり)

  • 前に登場した名詞の繰り返しをさけて、「もう一つ」「もう一人」を指します。

例文:

・This coffee is delicious. Can I have another?
(このコーヒーは美味しいですね。もう一杯いただけますか?)

・I don’t like this seat. Let’s find another.
(この席は好きじゃないです。別のを探しましょう。)

   

3. 「other」と「another」の比較 〜形容詞〜

   

どちらも名詞の前に置いて形容詞として使えますが、ニュアンスに違いがあります。

比較項目otheranother
基本の意味ほかの〜(違うもの)もう1つの〜(追加・別の)
数のイメージいくつかの中の別の選択肢ひとつだけ追加・別の1つ
使われる場面いろいろな選択肢があるときもうひとつ何か欲しいとき

   

例文で比較:

・Do you have other options?(ほかの選択肢はありますか?)
→ いろいろあるうちの別のものを聞いている。

・Can I see another option?(もう1つの選択肢を見せてくれますか?)
→ 今のとは別にひとつ追加で見たい、というイメージ。

   

4. 「other」と「another」の比較 〜代名詞〜

   

代名詞として使うときも、それぞれの基本的な意味は変わりません。

比較項目other(others)another
基本の意味今のものとは別の選択肢別の1つ
数のイメージ「ほかの人・物」1つだけ「追加」や「代わり」
使われる場面一部とほかの人たちを区別するとき1つだけ別のものを求めるとき

   

例文で比較:

・Some came early. Others arrived later.
(早く来た人もいれば、ほかの人たちはあとで来ました。)

・I didn’t like that one. I’ll try another.
(それは気に入らなかったから、別のものを試してみます。)

   

5. まとめ

いかがでしたか?

“other” は、「今のものとは違う、別の選択肢」を広く示すときに便利な言葉です。そして、“another” は、「もうひとつ加えたい」「代わりに別のものが欲しい」といったニュアンスを持つ言葉でした。

似ている言葉でも、意味や使い方を整理することで自然に使い分けができるようになります。文脈や場面に適した使い分けを学んで、英語の表現力をさらに高めていきましょう!   

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