「もしあのとき電車に乗っていたら、間に合っただろうに」
「もっと早く寝ていたら、今日は元気だったはずなのに」
そんな“あのときの後悔”を英語で言いたいときに使うのが、仮定法過去完了です。
今回は、仮定法過去完了の基本と、押さえておきたいポイントをわかりやすく解説していきます!
仮定法過去完了とは?
仮定法過去完了は、「過去にこうだったらよかったのに」というような、実際とは違う過去の想像や後悔を表すときに使います。
たとえば:
- If I had studied harder, I would have passed the test.
(もっと一生懸命勉強していたら、テストに合格していたのに)
→ 実際には勉強しなかったし、合格していない。 - If she had left earlier, she could have caught the train.
(もっと早く出ていたら、彼女は電車に間に合ったかもしれないのに)
→ 実際には出るのが遅かった。
仮定法過去完了の作り方
仮定法過去完了の基本形
例:If he had helped me, I would have finished earlier.
(彼が手伝ってくれていたら、もっと早く終わったのに)
① 「実際の過去」との違いを考える
仮定法の裏には、「実際はそうじゃなかった」という事実が隠れています。
仮定文:If I had gone to bed earlier, I wouldn’t have been so tired.
(もしもっと早く寝ていたら、そんなに疲れていなかったのに)
→ 現実:I didn’t go to bed early. I was tired.
(私は早く寝なかった。だから疲れていた)
仮定文:If they had practiced more, they could have won.
(もっと練習していたら、勝てたかもしれないのに)
→ 現実:They didn’t practice much. They lost.
(彼らはあまり練習しなかった。負けてしまった)
② 仮定法過去との違いに注意
仮定法には「仮定法過去」と「仮定法過去完了」があります。違いは、“今”の話か“過去”の話か、です。
- If I were rich, I would travel the world.(今お金持ちだったら、世界を旅するのに)
→ 仮定法過去
- If I had been rich, I would have traveled the world.([その時] お金持ちだったら、世界を旅してたのに)
→ 仮定法過去完了
仮定法過去完了は、「あのとき〜していればよかったのに」というような、過去への後悔や想像を表すときに使います。
- if節は had + 過去分詞
- 主節は would / could / might + have + 過去分詞
- 実際にはそうじゃなかった、という事実がベースにある
「もし〜していたら」と思い返すときに、英語で気持ちを伝えられると、表現の幅がぐっと広がります。ぜひこの形をマスターして、過去の気持ちも英語で伝えてみましょう!