2つのものや人について「どちらか一方」や「どちらも〜ない」を、either と neither であらわします。
セットで学ぶことの多いこの2つですが、つづりも似ているので混乱してしまうという方も少なくないはず。今回は、文法的なポイントを押さえながらそれぞれの使い方と注意点を解説します!
1. either:「どちらか一方」または「どちらでも」
■ 意味と基本用法
either は、2つ(2人)の物や人のうち「どちらか一方」または「どちらでも」という意味を表します。肯定文で使うときは、柔らかい選択肢を提示するときに便利です。文中では、主語、目的語、形容詞、副詞など様々な役割で使われます。
また、否定文の中では「どちらの〜も〜ない」という否定の意味になるので注意が必要です。
■ 肯定文の例文
・You can sit on either side of the table.
(テーブルのどちら側に座ってもかまいません。)
A: Should I take the train or the bus?
(電車に乗るべきかな、バスに乗るべきかな。)
B: Either way is fine.
(どちらでも大丈夫だよ。)
・I don’t mind. Either option is fine.
(どちらの選択肢でも構いません。)
(テーブルのどちら側に座ってもかまいません。)
A: Should I take the train or the bus?
(電車に乗るべきかな、バスに乗るべきかな。)
B: Either way is fine.
(どちらでも大丈夫だよ。)
・I don’t mind. Either option is fine.
(どちらの選択肢でも構いません。)
■ 否定文の例文
・I don’t like either movie.
(どちらの映画も好きではありません。)
・She doesn’t want either book.
(彼女はどちらの本も欲しくありません。)
A: Do you want tea or coffee?
(紅茶にしますか?コーヒーにしますか?)
B: I don’t want either, thanks.
(どちらもいりません、ありがとう。)
(どちらの映画も好きではありません。)
・She doesn’t want either book.
(彼女はどちらの本も欲しくありません。)
A: Do you want tea or coffee?
(紅茶にしますか?コーヒーにしますか?)
B: I don’t want either, thanks.
(どちらもいりません、ありがとう。)
2. neither:「どちらも〜ない」
■ 意味と基本用法
neither は、2つ(2人)の物や人のうち「どちらも〜ない」という否定の意味を表します。either を否定文で使ったときと意味は近いですが、neither は元から否定の意味があるため、neitherを使うときは否定文の形(neither not / not neither)にならないのが特徴です。
■ 文中での例文
・Neither dress fits me.
(どちらのドレスも私には合いません。)
・Neither of my parents speaks French.
(私の両親は2人ともフランス語を話しません。)
A: Did you see Emma or Liam at school today?
(今日エマとリアムのどちらかを学校で見ましたか?)
B: No, neither of them was there.
(いいえ、2人ともいませんでした。)
(どちらのドレスも私には合いません。)
・Neither of my parents speaks French.
(私の両親は2人ともフランス語を話しません。)
A: Did you see Emma or Liam at school today?
(今日エマとリアムのどちらかを学校で見ましたか?)
B: No, neither of them was there.
(いいえ、2人ともいませんでした。)
3. よく使われる表現
■ either A or B:「AかBのどちらか一方」
この表現は、AかBのどちらか一方が該当するという意味です。
・Either John or his brother is going to help us.
(ジョンか彼の兄のどちらかが私たちを手伝ってくれます。)
・You can eat either apples or bananas.
(りんごかバナナ、どちらかを食べていいですよ。)
(ジョンか彼の兄のどちらかが私たちを手伝ってくれます。)
・You can eat either apples or bananas.
(りんごかバナナ、どちらかを食べていいですよ。)
主語として使われるときは、動詞の形に注意しましょう。ふつうは Bの数に一致させます。
Either the teachers or the principal is responsible.
(先生たちか校長のどちらかが責任を負っています。)
→ B = the principal(単数) なので、動詞は is(単数)
(先生たちか校長のどちらかが責任を負っています。)
→ B = the principal(単数) なので、動詞は is(単数)
■ neither A nor B:「AもBも〜ない」
これは AもBも両方〜ではないという意味で、全体が否定になります。
・Neither my sister nor my brother likes natto.
(私の姉も兄も納豆が好きではありません。)
・Neither the teacher nor the students know the answer.
(先生も生徒も答えを知りません。)
・Neither my phone nor my laptop is working right now.
(携帯もノートパソコンも今は動かないんだ。)
(私の姉も兄も納豆が好きではありません。)
・Neither the teacher nor the students know the answer.
(先生も生徒も答えを知りません。)
・Neither my phone nor my laptop is working right now.
(携帯もノートパソコンも今は動かないんだ。)
4. まとめ
either は『どちらか一方』、neither は『どちらも〜ない』という意味で、2つの物や人について話すときに使われます。
either は肯定・否定で意味が変わり、neither は最初から否定の意味を持っている点がポイントです。
細かな違いを意識しながら、実際の文の中で使い分けを練習していきましょう!