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理解できてますか?間違えやすい「自動詞」と「他動詞」を一挙解説!

英語を勉強しているとき、「この動詞って自動詞?それとも他動詞?」と迷うことはありませんか?日本語だと区別がはっきりしないことも多く、似た意味を持つ動詞でも使い方が違うので混乱しやすいところです。

そこで今回は、自動詞と他動詞の違いから、特に間違えやすい代表的な動詞まで、わかりやすく整理します。

1. 自動詞・他動詞とは? 

まずは自動詞・他動詞の基本を押さえましょう。

自動詞:目的語をとらずに文が成立する動詞。

例: “She runs.”(彼女は走る)

例: “He sleeps.”(彼は寝る)

 

他動詞:目的語がないと文が完成しない動詞。

例: “She reads a book.”(彼女は本を読む)

例: “He kicks the ball.”(彼はボールをける)

ポイントは 「動作のあとに目的語(名詞)があるかどうか」です。

“run” や “sleep” はそれだけで意味が通じますが、“read” や “kick” は「何を読むのか」「何を蹴るのか?」という動作の対象がないと意味が足りません。

他動詞は必ず目的語が続きますが、自動詞は目的語を続けることができないため、必要に応じて前置詞を使って意味をつなげることがあります。

 

自動詞➕前置詞➕名詞の例
I agree with your idea.(私はあなたの考えに賛成です)

He went to the station.(彼は駅に行った)

このように、自動詞は「前置詞+名詞」と組み合わせて意味を広げます。一方で、他動詞はそのまま目的語を置くことで文が完成します。

では、ここからは実際に間違えやすい自動詞と他動詞の例を見ていきましょう。

2. 形が似ている自動詞・他動詞

lay / lieは、学習者が迷いやすい代表的な動詞です。それぞれの意味は、

lie = 自動詞「横になる」

lay = 他動詞「〜を置く」「〜を横たえる」

となりますが、混乱しやすいのは活用の形です。見た目が似ているため区別が難しく感じられることもありますが、表に整理すると理解できます。

動詞現在形過去形過去分詞形種類
lie(横になる)lielaylain自動詞
lay(〜を置く)laylaidlaid他動詞

  

ポイント:
・「横になる(自動詞)」の 過去形は lay
・「〜を置く(他動詞)」の過去形・過去分詞は laid、 laid

  

続いて、例文で比較してみましょう。

He lay on the sofa watching TV.(彼はソファに横になってテレビを見ていた)→自動詞の過去形

She laid her bag on the sofa.(彼女はバッグをソファの上に置いた)→他動詞の過去形

同じように、rise / raise もよく取り上げられるペアです。

rise = 自動詞「上がる」

raise = 他動詞「〜を上げる」

活用表で確認してみましょう。

動詞現在形過去形過去分詞形種類
rise(上がる)riseroserisen自動詞
raise(上げる)raiseraisedraised他動詞

例文:

“The sun rose at six.”(太陽は6時に昇った)→自動詞の過去形

“She raised her hand.”(彼女は手を上げた)→他動詞の過去形

このように整理して学ぶと、形や意味の違いが自然と見えてきます。

3. 意味が異なる自動詞・他動詞

ここまで見てきたように、動詞には「自動詞」「他動詞」という2タイプがありますが、実は「この動詞は自動詞」「この動詞は他動詞」とはっきり分かれているわけではなく、ひとつの動詞が自動詞と他動詞の両方で使える場合もあります。つまり、同じ動詞でも文の中での使い方によって「自動詞にもなるし、他動詞にもなる」ということです。そして、そのとき意味が変わることも珍しくありません。

代表的な例を見ていきましょう。

run
自動詞「走る」: “He runs every morning.”(彼は毎朝走る)
他動詞「〜を経営する」: “She runs a café.”(彼女はカフェを経営している)

  

stand
自動詞「立つ」: “He stood in front of the door.”(彼はドアの前に立っていた)
他動詞「〜を我慢する」: “She stood the pain for a long time.”(彼女は長い間その痛みに耐えた)

このように、活用形が同じなのに意味が変わるケースがあるので注意が必要です。 形だけで判断せず、「目的語があるかどうか」を見て理解するようにしましょう。

4. 自動詞と間違えやすい他動詞

一見すると前置詞が必要そうに見えて、実際にはそのまま目的語を置ける動詞にも注意が必要です。その代表的な単語が ’marry’や ’discuss’ です。どちらも他動詞なので、余分な前置詞を加える必要はありません。

marry = 「〜と結婚する」(他動詞)
✖️ She married with him.
⭕️ She married him.(彼女は彼と結婚した)

  

discuss = 「〜について話し合う」(他動詞)
✖️ We discussed about the problem.
⭕ We discussed the problem.(私たちはその問題について話し合った)

  

いずれも、動詞のあとに目的語を直接置いて文が完成する他動詞です。余計な前置詞を添えると不自然な英文になってしまうため注意しましょう。

5. 他動詞と間違えやすい自動詞

逆に、他動詞と間違えやすい自動詞もあります。自動詞は目的語を直接とれないので、前置詞が必要です。

agree =「同意する、賛成する」(自動詞)

✖️ “I agree your idea.”
⭕ “I agree with your idea.”(私はあなたの意見に賛成です)
⭕ “I agree to the plan.”(私はその計画に同意します)

このように、「agree + 前置詞 + 名詞」で使うのが正しい形です。

6. まとめ

いかがでしたか?今回紹介したように、自動詞・他動詞には間違えやすいポイントがいくつもあります。

意味や活用形で混乱してしまいやすいですが、判断のカギになるのは 「目的語があるかどうか」です。自動詞と他動詞の区別を押さえると、英語の文章がより正確で自然になります。日常の学習や会話の中で意識してみてくださいね。

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